2004-01-01から1年間の記事一覧

ハクセキレイ

冬である。冬になると樹木と虫の勢いが衰えるためだろう、鳥がやけに目立つようになる。今日も団地の庭にハクセキレイという鳥がいた。というのは帰ってきてから知ったのだけど。実際に見たときには何の鳥だか帰ってから調べようと団地の柵の向こうから鳥を…

迫り来る年末に思う

思い返すに今年はひょっとして、ひょっとしなくてもロクでもない年であったのだと思う。 今年は(今年も)自然災害による多量の死者に加え、イラクやアフリカ、もしくはその他の地域であまりにも多くの人々が人災によって死に至らしめられたそうだ。そして私…

脳内麻薬

先日夕暮れの美しさについて書いたのだが、自分が普段町をウロチョロしている時にはこの様な心持ちにはなかなかなれないのではないか、という気もする。このような光景が心を直撃するのは概して自転車で長距離を走ったりして肉体的にかなり消耗している時が…

鷹匠

今日の夕暮れはとても美しかった。真っ青なインクに染まるかの様に暮れていく空にポッカリと浮かんだ満月は極私的ベスト・オブ・今年の夕暮れかもしれない。 という事はさておき、今日の日中、多摩川を走っていたらケーイ、ケーイというどこかで聞いた様な鳴…

アゲハ

今年の関東は本当に暖かい。夜はさすがに冷えるが、晴れた日の昼間は完全に季節を忘れてしまいそうだ。 先日に至っては黒いアゲハが飛んでいるのに出くわした。春と勘違いして羽化してしまったのだろうか。これは単に暖冬の結果であるだけなのかもしれないけ…

ホーカー・タイフーン

いきなりで恐縮だが飛行機が好きである。軍用機の中でもイギリスのタイフーン戦闘機は好きな機体だ。ドテーとした形であまり高性能には見えないし、初期に不具合が続発して一旦はこんな危ない飛行機飛ばせられないと欠陥機の烙印を押されたのに、なんだかん…

棲む人々

先日多摩川に行った。多摩川には色々な橋が架かっているのだけど、特に丸子橋は好きな橋である(府中四谷橋も好き)。一度も渡った事がなかったので川崎側から対岸に渡り、腹が減ったのでコンビニで肉まんでも食べようかと思ってウロウロしている内に道に迷…

ピカピカ

最近はすぐ暗くなってしまうので、夜の町中をウロウロすることが多くなった。クリスマスも近いため商店街などは軒並みピカピカとした豆電球を光らせているのだけど、普通の住宅でも家の木などにささやかなピカピカを飾っていたりする。が、しかし、たまにど…

ポン酒

量は飲めないけど酒類は好きである。以前はまったく飲めなかったのだが、近年になって体の調子が良くなったのかそれとも頭のどこかが壊れたのか、すっかり飲めるようになった。最近は寒くなってきたので、もっぱら日本酒。ワインやらナニやらもいいけれど、…

グラサン

先日メガネで70キロほど走ったらその日の晩は目がゴロゴロシバシバしまくりで、季節がいよいよ変わったことを知る事に。冬ですな。 夏場はメガネで走ることも多かったけど、この様な気候になると目玉まわりもコンタクトとサングラスに衣替え。サングラスは夏…

特異体質

今年はあまり自転車に乗れないまま寒くなってしまった。知らない間にススキが茂っているのを見ると何か損をしたような気分になる。台風やら、感染性のアセモにかかったりやらでなかなか乗れなかった事も災いしているのだけど、やはり生活の不摂生が影を落と…

虫歯

突然上あごの歯茎が痛くなった。以前虫歯を治療したところがなにかの拍子で悪化したようだ。おまけに休日なので歯医者もお休み。寝てれば直るかと思ったが、どんどん痛くなって腫れ上がってくる。食事もおかゆしか食べることができず、もうこれはたまらんと…

夜間行軍

昨夜吉祥寺で飲んだり食べたりしていたら終電が終わってしまった。 このところ不如意かつ運動不足なので、歩くだけ歩いてタクシーで帰ろうかと歩き始めたのだが、もうすっかり秋の匂いがする夜の空気は涼しくてとても気持ちがいい。それに街灯の堅い光に照ら…

レッツ無感覚補足

よくよく考えると一番見かけるのはおばさんでした。オッサンはあまり見ないけど。

レッツ無感覚

自宅労働者である。たまに打ち合わせには出るが、どこかに通っているというわけではないので、いきおい普通の人々と生活時間帯がずれてしまう事がある。外に出てブラブラするのが明け方だったり、昼過ぎだったり。そうなると外に出て目に付くのが爺さんと婆…

チック・コリア

久しぶりにチック・コリアを聞き直している。 彼の音楽はアルバム、「ピアノ・インプロビゼーション」の中の「ヌーン・ソング」や「クリスタル・サイレンス」の「ホワッツ・ゲイムス・シャル・ウィ・トゥディ」という曲に代表されるような昼間、それも午前中…

カラスウリ

秋ですな。 と言うわけでもないのだが、先日某所の森に友人達と散策に行った。 ぬかるみに足を突っ込んでドロドロになったり、カニを捕まえたり、友人がカタツムリを食べているらしい変な虫を見るために殻をかち割ったりと色々あったが、その森を出るときに…

1999/9/14 珍しく都心に出かけて展覧会に行く。ダダイズムの展覧会だ。 そこにはある作品とその制作風景の説明のパネルが展示されている。作家は当時のチェスのチャンピオンの腐敗したデスマスクを型どりし、それにカカシの様な胴体を付けて彩色した泥人形を…

ど真ん中歩道

八王子の電気屋まで行って来た。帰りに日野を通って帰るのだけど、ここらはちょっと裏に回るとやたらと水路が多い。今はあまり見る影もないが、昔は田園地帯だったのだろう。そのためか妙な作りになっている道路も多い。例えば道のど真ん中に歩道があってそ…

テレパス

最近、コードウェイナー・スミスのSF小説を再読してすっかりはまってしまった。彼の知性と無邪気さがないまぜになった世界はまるで未来に開かれた神話の様だ。 彼の小説の中にはテレパスがバンバン出てくる。読後にいちいち口を使って話さないってのも手っ…

動く侘び寂び

雨だ。秋の長雨という奴だろうか。こう家の中に閉じこめられていると、ふと車を持ち続けていても良かったかと思う時がある。そういえば以前、海沿いの町を走っていたときに、目の前を古い型のボルボが走っていた事があった。弁当箱を二段に重ねたような形を…

立川

今日の夜、立川に映画を観に行ってきた。立川の北口に映画館はあるのだけど、立川基地がほど近かったその地区も最近はすっかり再開発されてピカピカツルツルのビルが建ち並ぶ一角になっている。そこには雑草一つ生えておらず、まるでコンピュータグラフィッ…

約束の地

今日の日中は台風の影響もあってすごい風だった。風の強い日にはいつも思うのだけど、ヒラヒラ飛んでいるチョウは体の割に羽が大きいから、風の強い日はあらぬ所まで吹っ飛ばされてしまうのではないのだろうか。その果てに、風の吹き溜まりとなる地形の場所…

天動説

最近のニュースで「地球の周りを太陽が回っている」と考えている小学生がそれなりに多いことが話題になった。でも私たちの世代(昭和40年代生まれ)が小学生だった時に同じ質問をされたらどうだったろう。あんまり変わらない答えが返ってきたかもしれない。…

昨日過労気味で寝たところ、よほど目が疲れていたのか片目を人工物に取り替える夢を見る。私はどこかの小さな診療所の中で横になってビビっている。いつ手術が始まるのかと思っていると、いきなり眉間に注射をされる。すると目の周囲だけ全く皮膚感覚が無く…

目玉

最近特に書くこともないので、8年前に見た夢の話をひとつ。

カメ

境川にカメがいた。2〜30センチはあるずいぶん大きなカメなのだが、よく見るとミドリガメだった。あんなに大きくなった奴は初めて見た。自分が買ってきたのは冬になるとコロリと死んでしまったものなのだが、あそこまで大きくなると自分よりも長生きした…

ちりめんじゃこ

実は最近までしらす干しが苦手だった。 味が良くないとかそういうことではなく、あの青黒い無数の目玉が恐ろしくて仕方がなかったのである。湯気の立つ飯の上で何百対もの死んだ目玉、それも子供の目玉が私を見ていると思うと根元的な恐怖が沸き上がってくる…

メロンパン

境川沿いをウロウロしていたら町田に出てしまったので、相模大野からぐるりと回って帰ることにした。 以前米軍病院だった所は返還されて、商店やらマンションやらが立ち並ぶ一角となっている。ただでさえゴチャゴチャとした所だったのだが、そこに妙な小綺麗…

海辺の博物誌

すごい雲だ。本当に綿みたいな雲がマンガの様にボコボコと浮かんでいる。風も涼しいしこのところ数日はクーラー要らずだ。こういう日が毎日続けばいいのだけど。 以前から読みたいと思っていた三木卓の「海辺の博物誌」を古本屋で買った。著者が三浦半島の海…