男の料理

shizyukara2005-02-01

村井弦斎というお方が明治時代に書いたグルメ小説、「食道楽」の一部がウェブ上に載っているのを発見。
読んでいるうちに自分もやってみたくなってきて、そこに書かれているオムレツを作ってみる事にした。

なんでも黄身と白身を一度分け、白身を容器を逆さにしても落ちない程泡立ててから再び両者を混ぜ、その後焼くとの事。そうかとおもって白身をかき混ぜるのだがなかなか固くならない。自分の持っている泡立て器は親指くらいの大きさしかないのだが、これでは小さすぎるのだろうか。腕の痛みに耐えながらもかき混ぜているうちにやっと固くなり、しばし感動する。でもこれでは使ったカロリーと摂取するカロリーがつり合わない様な気もするのだが。ともあれ焼いてみたら、なにやらホットケーキの親戚のような物ができあがった。これは一体…。生まれて始めて見る物体である。早速食べてみると、パフパフするばかりであまりうまくない。なるほど、これが明治の味なのかと思いながら全部平らげて、もう一度文章を見てみると塩と牛乳と胡椒を混ぜよと書かれていた。味付けを忘れていたのであった。