煙幕
友人が山梨のミニサーキットに行くとのことなので物見遊山でカメラマンとして同行する。
その帰路に信号待ちで停止していると、どこかで焚き火でもしているのか窓の外に煙がたちこめている。でも焚き火にしては匂いが変だ。ゴムかオイルの焼けるような匂いである。もしこの煙が自分たちの車から出ていたら洒落にならないと話した直後に、まさにその通りである事に気付く。サーキット走行で車に負担をかけたからであろうか。
ともあれ車を冷やさなければと近くのコンビニで休憩する事にした。火は出ていない様なので安心したが、このまま車が絶命したら帰れなくなるかもしれないな、とベンチでプリンを食べながら思う。蛇足だが久しぶりに食べる明治プリンは大変にうまい。
その後なんとかだましだまし帰る事にしようと言うことになり、煙を噴く車を走らせているとなぜだか煙は徐々に収まり、そのまま無事に帰れてしまった。一体何だったのだろうか。