突然、自分がハゲてしまっている事を発見する。

なぜか自分が自分の後に立って頭を見下ろしているのだが、いつの間にやらか見事に毛が無くなっている。これは凄いと目の前にある自分の頭をピタピタと叩きながら、ハゲというのは虫歯と同じで相当に進行するまで気がつかない物なのだなと感心する。しかし、半端に毛が残っているとどうも見栄えが悪いのでカミソリで周囲に残っている毛も全てすり落としてしまう。これでもう完全にピカピカである。なぜか悲壮感は全くない。これも魂の防衛反応であろうか。

その後、変貌した自分の頭を人に見せたくなり、友人達と酒を飲みに行く。その席でハゲはいかに美しいか、ハゲによって男は生まれ変わる、ハゲが世界を救う等、ハゲを讃える話を延々としているうちに目が覚めた。


思わず頭に手をあてる。